脳内大掃除

まとまらない日常

初めて接するときほど心を動かされるものはない

先日「THE FIRST SLAM DUNK2回目の鑑賞をしてきた。スーパー面白かった!

本当に最高だった。それでも初めて観た1週間前の感動に越えられないし並ばなかった。

思い返してみればこれまでにも、本を繰り返し読んだり旅の往復だったり人の話を聞いたりするなかで感じることはあった。

今回のスラムダンクが1番それを実感させられた。

 

初めて観た12月29日は、観た直後、その日中、その後1週間も高揚が続いた。寒い日にシャワーを浴びたときに足先が徐々にあったまっていくみたいなじーんとした痺れがずーっとあるみたいな、そんな違和感と心地よさがあった。

お正月で実家に帰省した際は漫画を2周した。それでも足りなくて新装版を自宅用に全巻新品で購入した。

 

内容を知っている2回目は、1回目ほど高揚しなかった。知ってる味をしみじみ噛み締めるように観ていた。美味すぎて無言でかきこむことはなかった。

もちろん最後のあのシーンに心臓はバクバクするけど、手を握りしめちゃうほどの緊張はなかった。

 

初めての経験と、それに伴う感情はとんでもないインパクトを残していく。

中村文則さんの「王国」を読んだときの緊迫と気持ち悪さとか、東京喰種14巻の最後の見開きへの驚愕とか、修学旅行で初めてディズニーランドに入場したときのときめきとかとか。

同じことをしても二度と同じ熱量や気持ちにはなれない。それでも初回スラムダンク鑑賞時の酔いしれるような最高の心地にまたなりたい。

初めての経験を積極的に、なるべく最高の状態で接して行きたい。スラムダンクは自宅じゃなくて映画館のしかもドルビーシネマという環境で観られて本当によかったな。

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「THE FIRST SLAM DUNK」を初めて観たとき気持ちが昂りすぎて、印象に残ったシーンとか感想をA5ノート見開きに書き殴った。あの興奮をひっそり抱えて閉じ込めておくことができなかった。

以下、そのノートを参考にオタク語りします。ごりごりネタバレです。

 

冒頭のThe BirthdayのLOVE ROCKETが流れるシーンで既に最高を叩き出された…あの漫画の世界が動いてる、スラムダンクがあると思ったら泣けた。鉛筆描きのような、井上先生がキャラクターを描いてるかのようなキャラクターの登場シーンめっちゃくちゃ沁みた。楽器が増えるごとにキャラクターが増えていく演出がかっこよかった。映画館から出るときはYouTubeで検索してすぐ聞いた。私のなかの激アツ曲が増えた。この曲に限らず劇中音楽は全部かっこよかった。

音楽に限らず音がよかった。特にボールが手に当たって受け止める、リリースする、そのときの音がリアルだった。体を動かしたくなる音だった。実際2回目は夜にジムに行って筋トレしてきた。

こんだけ音が最高だからこそ静寂が映えることよ。音がなくなったとき、観客から息切れした呼吸が聞こえて試合の緊張感を引き立てていた。漫画の臨場感そのまま動画になってた。感動が止まらん!

そして音が戻るタイミングが最高…だよね!そこだよ!王道はボールがネットを揺らす音、からの観客のワーッていう歓声から蘇るものかと。ただスラムダンクは違いました。あのハイタッチの手が合わさる音からだった!!!

リョーちんがメンバーに声かけて輪になってコミュニケーションとってからの、赤木じゃなくてリョータが1.2.3て声かけるところよかった。ゴミみてーなんて言ってリョーちんがさ…試合中はキレキレのチームメイトに引けを感じてるようだったけど、それをまとめて火を付け直したのはあんただよリョータ

花道のシーンでは自分含め観客が笑っててよかった。力が抜ける。漫画よりも随所でシロートみがわかりやすくて良かったなー。両手上げてぶんぶん振り回してパスを待つやつあんまりいないよね。こんなに強烈な突拍子もない男なのに、飛び出さずあくまでチームの一員だった。

そんでアヤちゃんのリョータへの掛け声が最高すぎた。アヤちゃんは実在した。瀬戸麻沙美さんが声を担当されているんですね、全然気づかなかった。ファンにならざるを得ない。ハルコちゃんの女子高生ヒロインボイスもめっちゃ良くて、しかも坂本真綾さんだったとは…真綾さん本当に大好きです…