私は漫画が大好きです
趣味のひとつが漫画です。
最近(といっても半年前だけど)久しぶりに
「出会えてよかった…」って胸に手を当てながら目を瞑って浸りたくなる、
そんなタイトルを読んだので、その話をする!
乱と灰色の世界
入江亜季
公式サイトがなかったから、作者様へのインタビューを載せました。
絵がめちゃくちゃ可愛い。色が可愛い。
完全にジャケ買いした。
表紙だけじゃなくて中も最高です。線の数がすごく多くて書き込みが細かいのです。
でも一つの線が軽やか?だからか、画面が重くない。さわやか〜🌱
とはいえ雲行きが怪しい展開では、軽やかながらちゃんと画面が重くなる。
絵だけじゃなくてストーリーも最高です。
表紙から想像する通りファンタジー🧚
その世界で展開される、早く「大人」になりたい少女の人間成長物語。
少女やその周りの人がそのとき何を考えているのかがしっかり描かれているところが好きな漫画。
突然ですが私はキャラ読みできる漫画が大好きです。
ハイキューとかまさにそれで、基本烏野を応援してはいるけど敵チームも魅力的すぎてどっちも負けてほしくない…
登場人物がそれぞれ一人として確立していてバックボーンだったりその時の思いだったり「人」について妄想させてくれる作品が大好き。
乱と灰色の世界もキャラ読みできる漫画で、たくさんの人物が出てくるんだけど、みんなまあ魅力的。
それぞれにちゃんとスポットを当ててくれて過去を掘り下げてくれて、さらに後日談まで読めちゃう。私的にはたまらない漫画だ🤤
そして最終巻の、最終話が本当によかった。
大人に憧れて魔法で大人になっていた少女が中学生、高校生?になっていて大人に憧れる小さな男の子に「大人になる方法」を教えてあげます。
このシーンが最高なのです。
コトが無事に終わってハッピーエンド!みんな仲良く元気よく!だけじゃない。
この最終話のおかげで出会えてよかったと浸りたくなりました。
大人になるってどういうことなんでしょうね。
ずーんと考え込むというよりは、自分の幼少期を少し懐かしむような気持ち。
前向きな気持ちにしてくれるシリーズです。
いま23歳だし一応社会に出て働いてもいるわけだけど、私はちゃんと大人なんだろうか。
ちゃんと大人かどうかは置いといて、小学校高学年の頃に想像してた大人ではない。
ヒールの靴は痛すぎて履けないし
スーツなんかもう1年は着てないし
朝からコーヒーとか飲めないし(朝一ブラックとか重すぎて無理)
大学は中退したし
今でもドラマよりアニメ派だし(たぶん今の方がアニメ見てる)
経血でお洋服とかベッドを汚すこともあるし
夜更かしは苦手でよく寝るし
寝坊しそうなる(というか、した)ことは未だに数え切れないほどある。
大人になれば自動的にできるようになるんだと想像してたことが多かった!
書いてて気づいたけど、私は想像してたよりもかなりカッコ悪い大人だ。
とはいえ今の私はこの状況をカッコ悪いと思ってはなくて、いくつか直したいことはあるけど、こんなもんでしょ、と開き直ってる。
子供の頃って周りの大人を見て「大人になればなんでもできる」と漠然と思っていました。
自分が許されないのは「子供だから」だと思ってました。
大きくなったら…と思ったことは数え切れないほどあった気がする。
小学4年生の乱はこう思ってたのか、と書きながら改めて思った。
長々と自分語りしてしまったけど、大人になった我々が、大人に憧れるピュアな少女を通して新鮮で懐かしい景色を見せてもらえる漫画なのです。
なんかのんびりしたい気分の時とか、寝る前とかに是非。
乱と灰色の世界 1巻 (HARTA COMIX) | 入江 亜季 |本 | 通販 | Amazon
完結してるし紙の状態ではあまり見かけない漫画なので、本は紙派の方は少し急いで!